ゲオの取締役らに対し,IT関連会社が2億5000万円の損害賠償を求めて提訴


ゲオが,臨時株主総会を株主からの請求に応じて開催することはお伝えしました。そしてその株主というのは,実は同社の取締役でもあり,創業家の出身であることもお伝えしました。

これらを外から見ると,経営をめぐりいささか混乱を生じているように見受けられるところです。

そのような中,ゲオの取引先であるIT関連会社が,ゲオから貸付を受けていたようなのですが,同社の取締役から会社の内規に反しているとして返還を求められて,同社がこれを返還したところ,内規に反している事実はなかったとして,返済によって損害を被ったとして当該取締役らを相手取って2億5000万円の損害賠償請求訴訟が提起されたと報道がありました。

IT関連会社:「虚言で経営悪化」 「ゲオ」取締役を提訴 – 毎日jp(毎日新聞)2011年9月6日 2時30分

東証・名証1部上場のDVDレンタル最大手「ゲオ」(愛知県春日井市)の取締役(33)が今年5月、契約先のIT関連会社(東京都)の社長に「契約は内規違反で、監査法人の調査対象になっている」などとうそをつき、契約書などの内部資料を出させていたことが分かった。IT関連会社は、取締役の虚言で経営危機に陥ったとして、取締役に2億5500万円の損害賠償を求め名古屋地裁に提訴。刑事告訴も検討している。

この取締役を巡っては、筆頭株主として保有する同社株を融資の担保にしていたのに、国に報告しなかった金融商品取引法違反の疑いも判明している。

(略)

 

この被告となっている取締役なのですが,報道では年齢が記載されており,同社の有価証券報告書の役員の欄の生年月日と対照すると,臨時株主総会の招集を請求した取締役のようです。

ゲオの平成23年度3月期の有価証券報告書

臨時株主総会招集請求に関するリリース

いよいよもって,経営権を巡っての取締役間での紛争という様相を呈してきたようです。

にほんブログ村 経営ブログ 法務・知財へ

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。