第11巡回区連邦控訴裁判所,オバマ大統領が勧めた医療保険改革法を違憲とする判決 合憲とする判決もあり,連邦最高裁の判断が待たれる事態に


アメリカでは医療保険改革がオバマ大統領の看板政策ですが,これをめぐって法廷闘争が続いています。

合憲判決も出ているのですが,アトランタにある第11巡回区連邦控訴裁判所は8月12日に違憲判決を下しました。

この判決の理由は,この立法は議会の権限を越えているということです。もっとも法律全体を違憲としているわけではなく,保険加入を義務付けて違反すると罰則の適用があるところを違憲としています。

連邦控訴裁判所レベルでは合憲としているものもあり,完全に司法判断は分かれてしまいました。

大統領選挙のこともあり,連邦最高裁の判断が待たれる事態になってしまいました。

ちなみにこれが連邦法の管轄事項であるために,司法審査についても連邦裁判所の管轄になっていますが,その根拠は憲法の州際通商条項にあります。医療保険をどこの州にある会社と契約するかという問題だからということでしょう。

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。