JASDAQ上場のプロパストが,民事再生手続が終結しての定時株主総会にあたり,いろいろと興味深い議案を付議しています。
特に注目されるのは取締役関係の定款変更で,任期を1年に短縮していたのを2年に伸長するとした議案と取締役の任数を10名以下から5名以下へと実質的に定数減を図る議案です。
任期の伸長は,中長期的視野に立って経営にまい進するためとされています。1年の任期にしていたのは経営責任を明確化するためとしており,民事再生手続が終結したからということはわかるのですが,今後の経営ビジョンと一緒でないといささか不安を生じるかもしれない印象です。
また,定数減については意思決定の迅速化を図るとしています。
再生計画の着実な実行のために委員会設置会社のような体制をとることがどれほど実例といて多いかはよくわからないのですし,それが終結したからといって経営体制を普通の取締役会設置会社のように改めるというのは珍しいような印象を受けます。
いずれにせよ,興味深い事例であると思われます。