サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部,東京電力を債務者とする除染等を求める仮処分命令の申立てを行う


原発事故に関連しての多くの法的問題が生じていますが,民事保全法にかかわる事象が発生しました。

 

福島第一原発から比較的近く放射線量が高いゴルフ場のサンフィールド二本松ゴルフ倶楽部は休業を余儀なくされているとのことですが,これに関連して東京電力に対して除染や休業中の維持管理費などの支払いを求めて仮処分命令の申立てを行ったことが明らかになりました。

正式には申立てているのはゴルフ場運営会社と所有者の双方とされています。

東日本大震災:「東電、コース除染を」 福島のゴルフ場、仮処分申請 – 毎日jp(毎日新聞)毎日新聞 2011年8月9日 東京朝刊

福島第1原発事故で、福島県二本松市のゴルフ場運営会社と敷地・施設の所有会社が8日、「コースが放射性物質で汚染され営業できなくなった」として、除染と除染完了までの維持経費支払いを東電に求める仮処分を東京地裁に申し立てた。

ゴルフ場は、第1原発の西北西約45キロにある「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部」。

(略)

両社は「休業期間でもゴルフ場の除草や肥料散布などが必要」と主張、人件費や維持費などの支払いを求めている。半年間で総経費は少なくとも約8700万円に上るという。

(略)

仮払いを求めているという点はともかくとして,除染を求めるというのはすごい内容だと感じざるを得ません。

仮処分のうち,仮の地位を定める仮処分の方になりますが,これは本当に色々なものが認められますので,除染を求めるのも法的には適法な申立てではあります。

しかし,要件論を超えて,ゴルフ場のような広大な土地の除染なんてはたして可能でしょうか。

物理的には不可能ではないでしょうが,あまりにも費用が掛かりすぎてしまうとかならどうなるでしょうか。

除染がどの程度の負担を要するのかについてはっきりとわかっていないので印象論にすぎないのですが,法律問題を超えてしまうことになりはしないかと思います。

 

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。