平成23年度3月期決算企業の定時株主総会の議決権行使結果開示で,全議決権を集計した企業は,全体の5%にとどまったことが判明


JAPAN LAW EXPRESS: 株主総会の議決権行使結果開示で全票集計したのは4%強にとどまると判明の本年度における結果が報道されました。

日経の報道によると,総会当日の行使分を含めた全議決権の行使結果を開示したのは,135社と全体の5%にとどまったことが明らかになりました。

これは昨年度よりも21社増えているとのことで,パーセンテージでは1%のアップとなっています。

著名な企業では,三菱商事,KDDI,日本電気硝子などが新たに全議決権行使結果開示を行ったとされています。

KDDIの臨時報告書

 

上場企業においては,株主総会当日に行使される議決権は全体からみるときわめて少なく,集計も大変困難があることから,多くの企業で大勢に影響ないのであるからということで,全票集計しなくてよい方を選択しているのが現状です。

そのような中,特に株主から要望があったとのことで上記の企業では新たに全票集計を行った模様ですが,KDDIは,総会出席株主から事後的に集めた「議案に関する賛否の調査票」に基づいて集計したものであり,厳密に正確であるかはわからないとしています。

技術的困難をこういった工夫で何とかしているわけで参考とはなりますが,やはり難しいことに変わりはないというのが実際のところではないかと思われます。

なお,全票集計しなくてよい根拠となる条文については,上記リンク先の昨年度の記事をご覧ください。

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。