金融庁,増資発表後の空売り規制について発表


JAPAN LAW EXPRESS: 金融庁,増資発表後に空売りをした投資家による当該会社の新株取得を禁止へ。個人投資家も対象とする方向およびJAPAN LAW EXPRESS: 米SECレギュレーションMルール105と金融庁が検討している増資発表後の空売り規制についての続報です。

本日(24日),金融庁から増資発表後の空売り規制の内容について発表がありました。

「金融商品取引法施行令の一部を改正する政令(案)」等の公表について:金融庁

上記リンク先の従前の記事で言及した通り,空売り規制の一環として位置づけられることになりました。

金融商品取引法の空売りに関する規定があるところに,26条の6が新設され,これに対応する内閣府令を設けるという形での規制になる模様です。

簡単に内容をいいますと,増資発表後にその株式を空売りした場合,決済をしてはいけないという規制の仕方になっています。

従前の記事で検討しました,本件でも参考にしていると思われるアメリカSECレギュレーションでは,空売り自体は自由で新株取得を禁止するという規制になっているのに対して,空売りそのものは自由だが決済を許さないという規制の仕方になるということのようです。この点が特徴的であるように思われます。

追加情報

この政令案に対するパブリックコメントに対する回答へのリンクは以下の通りです。

http://www.fsa.go.jp/news/23/syouken/20110826-1/01.pdf

かなり重要な解釈態度を示していることがうかがえて,重要と思われます。

空売りに別の証券会社を使った場合には,この政令の文言からは決済には該当しないように思えるのですが,実質的に判断するので該当するとしているところが特に重要です。

(2012年3月20日追記)

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。