蛇の目ミシンの支店長が名ばかり管理職であるとして,時間外手当を求めて会社を提訴


いわゆる名ばかり管理職の新しい訴訟が提起されました。

蛇の目ミシン工業の支店長が,管理監督者の実態がないとして時間外手当の支払いを求めて同社を提訴したものです。

時事ドットコム:「名ばかり管理職」と提訴=蛇の目ミシン支店長ら-東京地裁支部(2011/05/31-12:47)

東証1部上場の「蛇の目ミシン工業」(東京都八王子市)が支店長を管理職扱いし、残業代を支払わないのは違法だとして、59~64歳の支店長3人が31日、過去2年4カ月分の計約3200万円を請求する訴訟を東京地裁立川支部に起こした。
訴状によると、3人は支店の管理業務の他に顧客対応やミシンの修理を行い、長時間労働を強いられてきた。待遇面でも年収540万~900万円程度で、労働基準法で例外扱いされる「管理監督者」には当たらないと主張している。
3人は1964~75年に入社し、3~5年で販売員から支店長になって各地で勤務。うち2人は定年の60歳をすぎ、1年契約の嘱託社員となっている。

 

報道によると,支店長の実態がよくわからないので,管理監督者該当性の検討をすることが十分にはできませんが,報酬についてだけ見ると,それほど低いわけではなさそうです。ですので,決め手は,待遇ではなく,自分の労働を自分で管理しているかなどの点になりそうです。

いささかひっかかる点なのが,嘱託社員も請求しているという点です。これは在職当時の分でまだ時効にかかっていない部分を請求するということなのでしょう。

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。