レストラン大手のロイヤルホールディングスの定時株主総会において,株主提案権の行使が行われたことが同社から公表されました。
株主提案権行使に関する書面の受領および株主提案に対する当社取締役会の考え方について
提案しているのは,個人株主13名が共同で行っているもので,提案されている内容は,取締役選任議案と監査役の選任議案です。
これだけみると,最近よくある経営権をめぐる争いであるようです。
しかし,議案の内容にはいささか興味深い内容があり,現代表取締役を取締役の候補に含めています。
現経営陣に敵対的な株主が取締役選任議案を出す場合でも,内部の人材を候補に入れることはありますが,少なくとも「出身者」にとどまる場合が多く,現役員からの登用する例はあまりないように思われます。
本件のように,代表取締役まで入れてしまうというのは見たことがなく,提案している株主の姿勢を示しているのかもしれません。
しかし,同社は明確に反対するとしており,現代表取締役も含めた別の議案を出すことを明言しています。