新立川航空機,相互保有規制に反して議決権行使がなされた同社株主総会の役員選任議案について,臨時株主総会で同じ議案の承認を受ける


JAPAN LAW EXPRESS: 新立川航空機、無議決権株式を除外して計算することを失念したために相互保有規制との抵触が生じており、是正措置をとったことで子会社の異動が生じたと公表の関連情報です。

上記リンク先の記事は,新立川航空機に対する子会社が有する株式が,簡単な間違いから実は相互保有規制に抵触しており,議決権がなかったということでした。

そのため,それにもかかわらず子会社が議決権行使をしてしまった新立川航空機の株主総会決議について,株主総会決議取消訴訟が,同社株主であるファンドによって提起されています。

これに対して,新立川航空機は,株主総会決議の取消が確定したことを停止条件として,同じ内容の決議を諮る臨時株主総会を開催しまして,これが可決承認されました。

臨時株主総会における議決権行使結果に関するお知らせ

 

基本的な会社法の知識ですが,判例により,取り消そうとしている総会決議と同じ内容の決議が,上記のような停止条件付で再可決された場合,特別の事情がない限り,取消訴訟は訴えの利益がなくなるとされています。

よって,株主総会取消訴訟も終結させるための極めて強い一歩になりました。

再可決があっても訴えの利益がなくならない,特別の事情については,どのような事情が該当するのかはよくわかりませんが,上記リンク先のリリースによると,同社は議決権行使結果も開示しており,かなりの多数の賛成を得ていることを公表しています。

議決権行使結果の開示は近時の流れですが,本件では訴えの利益がなくなったということをサポートするものとして機能していそうです。

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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