ビール大手のキリンホールディングスが,自己株式を消却することを公表しました。
キリンホールディングス_ニュースリリース_2010.12.13_自己株式の消却に関するお知らせ
この金庫株は,自社株取得や単元未満株の買取で取得したものですが,株主が大量放出を懸念することから,消却することにしたとされています。
法的には金庫株を持ち続けることに全く問題はありませんが,株主から希薄化の懸念が強いことから,消却してしまうことがよく見られ,本件もそのような事例といえそうです。
会社法
第6款 株式の消却
第178条
株式会社は、自己株式を消却することができる。この場合においては、消却する自己株式の数(種類株式発行会社にあっては、自己株式の種類及び種類ごとの数)を定めなければならない。
2 取締役会設置会社においては、前項後段の規定による決定は、取締役会の決議によらなければならない。