私の住んでいる住宅地は、開発からもう数年で30年たつので、住民の高齢化が著しくなってきています。
知っている人が徘徊老人になったりするのですが、特に顕著になっているのが救急車がニュータウン内に来ることがものすごく増えているのです。
多分お年寄りの体に何かあったのでしょう。今晩もありました。
うちの犬たちは救急車のサイレンの音がいやらしく、救急車が来るとぎゃーぎゃーとものすごく騒ぐのです。今日もうるさくて大変でした。頻繁に来るのでいい加減になれてくれればいいのに、いつになっても変わりません。
さて、少し前にロースクール別の新司法試験合格実績を取り上げましたが、東大ロースクールの合格率は、単年では5割をやや割り込むくらいの数値です。累積合格率になると最終的には8割弱になります。他大学のデータも含めて詳しい記事は以下のリンクからどうぞ。
JAPAN LAW EXPRESS: 法科大学院別新司法試験合格実績データインデックス
さて本題なのですが、東大でも、特に既修と未修で合格率に違いがあります。当然、既修のほうが著しく高いのですが、それでも初受験で6割強の合格率なので、不合格に終わる人はそれになりにいるのです。
実は東大では、分析をすると、ロースクールの成績と新司法試験の合格実績には相関がないという結果があるといわれており、成績優秀者でも不合格に終わる人がそれなりにいます。それどころか、不合格に終わった人よりも成績が劣る人でも、合格しているということはよくあります。
何が新司法試験合格の決め手なのかはよくわからないのですが、私が適当に感じた客観的検証を欠く印象論にすぎないのですが、それなりの成績を収めているのに不合格に終わった既修の不合格者を眺めていると、旧司法試験の手法に慣れて過ぎている人が多いような感じをうけました。
現在のロースクール生は、現役の法学部生時代には旧司法試験を受けている人が多いですが、そこで法的知識をかなり身につけることができているのでそれは大きな意義だと思うのですが、試験に対する姿勢としては、新司法試験と旧司法試験では必要なものが大きく異なるため、旧司法試験のやり方から脱せないままの人は思うような結果が出ていないように思えました。
法律の試験であるという点では同じであり、法的知識等は同じものが求められるのですが、運用の仕方がやはり新司法試験では異なるように思えます。
もっとも、本当の意味では、旧司法試験に対する姿勢としてもそれは間違っているのかもしれませんが…。
私が新司法試験の勉強を本格化させたのは、東大ロースクールの先輩合格者によるワークショップに参加したときからなのですが、そこでまず最初に言われていたことが、新司法試験と旧司法試験はまるで違うということでした。
新司法試験は、短答試験で問われるレベルの知識を、未修者が3年間で学ぶくらいの法律論で運用出来るかを見る試験で、主として問われるのは事実の評価であるというような定義をそこではされていました。今から考えると要するに、超簡単な起案をしてみろということなのですね。
既修者で不合格に終わった人は、かなり法律の知識はあるのに、論点飛びつき型の行動原理が多いような感じを、私が話していると受けることが多いです。そういった姿勢を改めるだけで、随分と替わってくるのではないかと個人的には思っています。