今日は一転して冷たい雨の降る日になりましたが、東大に出かけてきました。
勉強会に参加した後、書籍部に行って法律書籍を色々と確認してきました。
まず、要件事実マニュアルの在庫を確認したのですが、やはり第1巻はまだのようで店頭在庫はなく、2間から5巻までのみすべて在庫がそろっていました。
最近、新司法試験対策の演習書がたくさん出ています。今日ざっと見ただけでも、東大生協の書籍部で以下のものを確認しました。
評価の高い事例研究行政法のシリーズですが、井田教授をはじめとする学者と有名な刑事裁判官の合作になっています。
目次と内容を少しだけみたのですが、タイトルのつけ方がいかにも井田教授らしく、事実上すべて総合問題のような感じです。
厚さの割りに問題数が少ない印象を受けました。解説が充実しているようです。
学者が中心となって作成した民事訴訟法の演習書も出ていました。
重要論点についての短い事例からなる問題が並んでおり、民事訴訟法の基本論点を把握することが出来そうです。もっとも新司法試験の民事訴訟法の問題は基本的なところから派生した問題をきいているにすぎないのですがとても難しいので、これをやれば対応可能だということには決してならないと思います。
ちなみに松下先生も執筆者に入っておられるのですが、以前松下教授は、学生からの民訴のいい演習書はないかという質問に対して、「ない」と即座に答えられていました。本書の評価が気になるところです。
これは、法学書院の演習書シリーズの会社法演習です。
このシリーズの労働法は、掲載されている答案例が学生が書いたものであまり高品質ではないという構成上の問題点があるのですが、これはそういう構成ではありません。
会社法の主要論点はほぼ網羅されているのでよいのではないかと思います。
どんどん新司法試験対策の演習書がでていますが、こうして俯瞰すると憲法の演習書は少ないことが目立ちますね。