東京大学社会科学研究所のアンケート調査で、派遣社員・請負社員とも、製造業派遣禁止の派遣法改正について反対が賛成を上回る


この臨時国会の課題の一つである派遣法の改正ですが、テレビのニュースの特集では非正規雇用の社員の現状などが特集されて、登場した労働者が派遣法の改正に期待するようなコメントをすることが多いですが、東京大学社会科学研究所が、派遣社員と業務処理請負で従事している労働者にアンケート調査を行ったところ、製造業派遣禁止について反対が賛成を上回る結果が出たことが明らかになりました。

請負社員・派遣社員の働き方とキャリアに関するアンケート調査結果概要― 労働者派遣法改正の評価と今後のキャリア希望を中心にー

派遣社員は、5割以上が改正に反対であるとしており、その理由としてはこの改正によって失業をもたらすと認識をしていることが上げられています。

また、就業形態について当面の間と限定はついているものの正社員の希望は少ないという結果もでており、やや意外な結果が出ています。

多様な働き方に応えるというのが、労働者派遣を柔軟化する際の理由付けだったのですが、それに合致している層が相当程度いることが伺われます。

上記、アンケートには調査方法がきちんと述べられており、相応の方法がとられたことが伺われます。それを見る限りでは、偏った母集団に対して行ったという感じはないようです。

リーマンショック以降の派遣切りなどについての報道などから、派遣法の改正については世論調査をすれば賛成のほうが多いかもしれませんが、それはあくまで正社員で雇用されている人などすべてを含んでのアンケートの結果ですから直接は利害関係のない人たちまで含んでの反応です。

この問題について規定路線のように扱うと、影響が直面する人たちにとってはたまったものではない事態を招くかもしれません。

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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