金融庁、「デリバティブ取引に対する不招請勧誘規制等のあり方」を公表 店頭デリバティブ取引の不招請勧誘禁止を表明


金融商品取引法には金融商品取引業者の行為規制が定められています。その中に勧誘の禁止に関する規制があります。

金融商品取引法

第38条(禁止行為)

金融商品取引業者等又はその役員若しくは使用人は、次に掲げる行為をしてはならない。ただし、第四号から第六号までに掲げる行為にあつては、投資者の保護に欠け、取引の公正を害し、又は金融商品取引業の信用を失墜させるおそれのないものとして内閣府令で定めるものを除く。〔本条の施行は、平二一法五八第三号政令日〕

(略)

四 金融商品取引契約(当該金融商品取引契約の内容その他の事情を勘案し、投資者の保護を図ることが特に必要なものとして政令で定めるものに限る。)の締結の勧誘の要請をしていない顧客に対し、訪問し又は電話をかけて、金融商品取引契約の締結の勧誘をする行為

五 金融商品取引契約(当該金融商品取引契約の内容その他の事情を勘案し、投資者の保護を図ることが必要なものとして政令で定めるものに限る。)の締結につき、その勧誘に先立つて、顧客に対し、その勧誘を受ける意思の有無を確認することをしないで勧誘をする行為

六 金融商品取引契約(当該金融商品取引契約の内容その他の事情を勘案し、投資者の保護を図ることが必要なものとして政令で定めるものに限る。)の締結の勧誘を受けた顧客が当該金融商品取引契約を締結しない旨の意思(当該勧誘を引き続き受けることを希望しない旨の意思を含む。)を表示したにもかかわらず、当該勧誘を継続する行為

上記規定のうち、4号から6号が勧誘の行為規制でして、ご覧いただくとわかるように、禁止される行為の程度によって、規定が分けられているだけで、それぞれの規定が適用される金融商品取引契約の種類は政令にゆだねています。要するに消費者保護のために勧誘の仕方に規制を設けているのです。

4号のを不招請勧誘の禁止、6号を拒絶後再勧誘禁止といいます。

4号は、要請がない場合には勧誘をしてはいけないので、かなり営業の自由が制限を受けることになります。金融商品取引の種類ごとに、特に保護が必要か否か(4号と5号6号の文言の違いに注目してください)を判断して、振り分けをしているわけです。

現行法では、3号に該当するのは店頭デリバティブのうち一部に限られており、店頭金融先物取引だけが指定されています。

金融商品取引法施行令

(不招請勧誘等が禁止される契約)

第十六条の四 法第三十八条第三号 に規定する政令で定めるものは、顧客を相手方として店頭デリバティブ取引のうち次に掲げる取引を行うこと又は顧客のためにこれらの取引の媒介、取次ぎ(有価証券等清算取次ぎを除く。)若しくは代理を行うことを内容とする契約とする。

売買の当事者が将来の一定の時期において金融商品(法第二条第二十四項第二号 又は第三号 に掲げるものに限る。以下この項において同じ。)及びその対価の授受を約する売買であつて、当該売買の目的となつている金融商品の売戻し若しくは買戻し又は当該売買の当事者がその売買契約を解除する行為をしたときは差金の授受によつて決済することができる取引

当事者があらかじめ金融指標(金融商品の価格若しくは金融商品(法第二条第二十四項第三号 に掲げるものを除く。)の利率等(同条第二十一項第四号 に規定する利率等をいう。以下同じ。)又はこれらに基づいて算出した数値に限る。以下この号において同じ。)として約定する数値と将来の一定の時期における現実の当該金融指標の数値の差に基づいて算出される金銭の授受を約する取引又はこれに類似する取引

当事者の一方の意思表示により当事者間において次に掲げる取引を成立させることができる権利を相手方が当事者の一方に付与し、当事者の一方がこれに対して対価を支払うことを約する取引又はこれに類似する取引

金融商品の売買(第一号に掲げる取引を除く。)

前二号に掲げる取引

しかし、店頭デリバティブは商品内容を事由に設計できるために、一般個人に被害が発生しやすいとして、金融庁は「デリバティブ取引に対する不招請勧誘規

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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