平成22年度新司法試験・現役・浪人・既修・未修別合格率


東大ロースクールは合格者数では最多でしたが、新司法試験の合格率でいくと、5割をきっており3番目のようです。

しかし、受験生の中では常識的に理解されていると思いますが、合格するのは圧倒的に1回目受験の人たちなのです。優秀な人から受かっていくので当たり前といえば当たり前なのですが、2回目受験以降になるとぐっと合格率が下がってしまうというのがパターンなのです。

よって全体をちゃんぽんにしてみるのもいいのですが、少し細かく見てみたらどうかと思い、全体とついでのサンプルとして東大ロースクール出身者と少数精鋭で合格率が高いことで著名な一橋出身者の本年の新司法試験の合格実績を分析してみました。

東大

卒業年度   受験者 合格者 合格率
21 既修 190 123 64.7%
  未修 72 26 36.1%
20 既修 55 31 56.4%
  未修 37 11 29.7%
19 既修 14 7 50.0%
  未修 13 2 15.4%
18 既修 7 0 0.0%
  未修 13 1 7.7%
17 既修 10 0 0.0%
    411 201 48.9%
合計 既修 276 161 58.3%
  未修 135 40 29.6%
    411 201 48.9%

一橋

卒業年度   受験者 合格者 合格率
21 既修 71 48 67.6%
  未修 30 9 30.0%
20 既修 17 6 35.3%
  未修 9 2 22.2%
19 既修 5 3 60.0%
  未修 4 0 0.0%
18 既修 1 1 100.0%
  未修 1 0 0.0%
17 既修 0 0 #DIV/0!
    138 69 50.0%
合計 既修 94 58 61.7%
  未修 44 11 25.0%
    138 69 50.0%

受験生全体

卒業年度   受験者 合格者 合格率
21 既修 1769 820 46.4%
  未修 1963 413 21.0%
20 既修 870 308 35.4%
  未修 1367 249 18.2%
19 既修 412 96 23.3%
  未修 940 138 14.7%
18 既修 155 12 7.7%
  未修 538 32 5.9%
17 既修 149 6 4.0%
    8163 2074 25.4%
合計 既修 3355 1242 37.0%
  未修 4808 832 17.3%
    8163 2074 25.4%

やはり上位ローといわれるロースクールは1回目の既修者の合格率が圧倒的であることがわかります。一橋は東大のそれを上回っており、大変な実力があることがわかります。

一方、一橋は2回目受験以降は、ほぼ他と同じく著しい合格率の低下を見せていることが伺われます。ほぼ受験生全体と大差なくなっています。19年度18年度の既修は6割、10割ですがこれはサンプル数が少なすぎるように思われます。

これに対して東大では未修者の合格率は比較的高いのと、2回目受験以降でも合格率の低下がそれほどではないことが特徴的です。

 

上記からわかるように1回目受験ではないと極めて厳しい戦いになります。これは1回目受験ではないと受からないのではなくて、ロースクールの正規の年限内に受かるだけの処理能力がないと受からないということを示しているのだと思います。何をおいても早めに試験勉強に対処しておくことに越したことがないことがよくわかるデータが出ています。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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