ユナイテッドアローズ、買収防衛策の有効期間の短縮を表明


紳士服・婦人服および雑貨等の企画・販売で東証一部上場のユナイテッドアローズが、買収防衛策の有効期間の短縮を表明しました。

当社株式の大量買付行為に関する対応策(買収防衛策)の有効期間の短縮に関するお知らせ

要するに自己株式の取得をするので、それによって株主構成が大幅に変更することが見込まれることから短縮するとしています。

公開買付届出書

 

同社の買収防衛策は有効期間が3年とされており、日本企業で見られる買収防衛策の中ではかなり長いほうだと思われます。そこで、直近の株主総会までに短縮するという選択することになった模様です。

臨時株主総会を開く予定があるのかは定かではないですが、ないのだとすると次の定時総会までということになりますが同社は3月決算の会社なので、公開買付期間は9月29日までなので、公開買付の結果がでてからもしばらく有効期間があることになり、やや中途半端な感じを受けます。

これは同社の買収防衛策は期間については取締役会と独立委員会で決することができるものの、制度の導入と継続自体は総会の承認をとっているものであるためにこのような扱いになっているのだと思われます。

 

そもそも、自己株式取得をするので買収防衛策を廃止するというのはやや飛躍のある話に聞こえます。公開買付は広く一般から買い取るはずですので、その理解からいくと買収防衛策が不要になる事態には直結しないはずだからです。

しかし実際には公開買付には、大抵の場合、買いたい相手が決まっていることが多く、本件でも同社の筆頭株主である靴の安売りで有名なABCマートの持株すべてが応募されることが明らかになっています。

 

買収防衛策の期間の短縮というのは珍しいことであると思いますが、その理由を探ると同社の特情が現れて興味深いように思われます。

にほんブログ村 経営ブログ 法務・知財へ

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)