今も大して変わらない


終戦の日の前に日経の朝刊で戦前の言論人を取り上げる連載をしていましたが、その中で8月10日付の記事で取り上げられたのは清沢洌でした。

清沢洌研究の第一人者は東大法学部の北岡教授ではないかと思うのですが、とにかく気骨のある人物でした。

 

日経では清沢洌発言をいくつか取り上げて紙面を構成していましたが、「この戦争において現れた最も大きな事実は、日本の教育の欠陥だ」という発言を特に強調したいようです。

戦争に突入してしまった日本国民の国民性を作ってしまったのが教育の欠陥だということなのでしょう。

もう一つ引用されていた発言が、「世界の歴史において一国の政治が、かくのごとく低級無知なる人間の集団の手に落ちたる例ありや」というものがあったのですが、これは軍部の主導権を握っていた人物たちや戦争体制の構築にまい進したいわゆる新官僚と呼ばれる人たちを指しているのでしょう。

しかし、低級無知な集団が政治を行っていて日本中が混迷に陥っているのは最近もいえることです。民主党政権だけではなく自民党政権についてもいえることです。

戦後の日本の教育は、随分と変わっていますが、それでも政治が変化していないということでしょうか。それとも内容の出し入れとかではなく、知識偏重教育であるという点では戦前の教育と戦後の教育は変わっていないためなんら出てくる結果が変わっていないということなのでしょうか。

日経の記事が、言論の自由があれば日本は良くなるのではないかという趣旨の清沢洌の言葉で終わっているのですが、戦後の日本は言論の自由はほぼ完全にあるといってよいと思いますが、この混迷です。そもそも優れた言論をあまり見ないような気がします。

もしかしたら問題の根っこは相当深いのかもしれません。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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