企業年金連合会、2010年6月の定時株主総会のインハウス議決権行使結果を開示


企業年金連合会が、この6月の定時株主総会のインハウス(運用受託機関のではないということ)議決権行使結果を開示しました。

2010 年6 月株主総会 インハウス株主議決権行使結果について

会社提案に対する議決権行使で反対票を投じた比率は、18.1%にのぼり、昨年の6月総会が12.4%であったことから昨年度と比較して上昇しています。

2009年6月株主総会 インハウス株主議決権行使結果について(PDF形式/33KB)

2008年6月株主総会 インハウス株主議決権行使結果について(PDF形式/37KB)

しかし、これは昨年の総会では定款変更についての議案が多く、賛成したことが多かったためとされています。事実2008年6月の総会では、反対比率が16.6%であり、昨年の反動で上昇しているだけで2008年並に戻っただけということができそうです。

項目別でみると、役員選任議案と退職慰労金議案に毎年多く反対していることが伺われます。

もっとも、2010年は退職慰労金議案について25.8%しか反対しておらず、22.0%の2009年並です。2008年は48.1%も反対しており、様変わりしています。

この変化については、実のところ、企業年金連合会がインハウスで議決権行使をした会社の提案で、退職慰労金の議案が急激に減少していることが理由だと思われます。

2008年から2010年にかけて、295→223→155と推移しています。

退職慰労金の廃止は、この変化と同じ減少率をたどっているわけではなく、企業年金連合会の投資先選定にかかる基準が作用しているのだと思われますが、退職慰労金廃止の流れの一端をうかがうことはできると思われます。

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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