大盛工業が第三者割当増資を企図するも、大株主から新株発行差止めの仮処分を受け、増資は中止に


大盛工業については、たびたびお伝えしているように、大株主である株式会社ウィークリーセンターとの間で色々と事を構えていますが、今度は新株発行をめぐって争いが発生しました。

大盛工業は第2位株主であり大口債権者であるブライトン・インベスト・コープに対してデット・エクイティ・スワップで新株発行をすることを取締役会で決定しましたが、これに対してウィークリーセンターが不公正発行であるとして新株発行差止めの仮処分を申立てました。

これを受けて、ブライトン・インベスト・コープから株式引受けの中止の申し入れがあり、大盛工業もこれを了承して、中止の取締役会決議を行いました。

第三者割当により発行される株式の募集(デット・エクイティ・スワップ)、筆頭株主及び主要株主の異動並びに債務免除による金融支援に関するお知らせ

株主による新株式発行の差止め仮処分の申立てに関するお知らせ

第三者割当による新株式の発行の中止に関するお知らせ

この新株発行は既存の第2位株主だけに引受権を与えるものであるために、株主割当ではないことから第三者割当ということになっています。

なお、払込価格は同社の近時の株価に近い価格であり、有利発行ではないという前提で同社は取締役会決議でもって決定したものと思われます。よって、ウイークリーセンターがどのような構成で不公正発行を主張したのかが気になることですが、新株発行が中止されてしまい、それもわからなくなってしまいました。

いずれにせよ、同社の混迷を象徴するような結果になってしまいました。

同社は経営権争奪の渦中にあり、取締役の選任解任をめぐって臨時株主総会が開催されることになっています。

臨時株主総会招集及び付議議案決定に関するお知らせ

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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