「JAPAN LAW EXPRESS: 楽天、TBS株式の価格決定の申立てに対する東京地裁決定を不服として即時抗告」の続報です。
いわゆる楽天対TBSのTBS株式の価格決定申立て事件の続報です。
東京高裁も、東京地裁と同じ1株1,294円と判断をしたことが明らかになりました。
1,294円はTBS主張の価格であり、楽天の前面敗訴の判断が再び出されたことになります。
楽天は現時点では対応を表明していませんが、最高裁まで争うこと自体は可能ですが、先行きは中々難しそうです。
ちなみに、TBSは東京地裁決定に基づく金額を仮払いしているために、未払いとなる差額はあまりありません。
商事法定利率が高いために、最終的に確定するまで待っていると、大変な負担になるために、仮払いすることが当然になっています。
この利息の高さが、昨今見られる株式買取請求権の濫用についての根拠の一部となっているように思われます。
裁判例情報
東京高裁平成22年7月7日決定
楽天、TBS株式価格決定申立ての東京高裁決定を不服として最高裁に特別抗告および許可抗告
「JAPAN LAW EXPRESS: 東京高裁、TBS株式価格決定の申立ての即時抗告審で東京地裁決定を支持」の続報です。 東京高裁決定は、東京地裁決定と同じ金額であり、TBS主張の価格と同額であることからいわば楽天の全面敗訴となっていますが、楽天はこれを不服として、特別抗告および許可抗告をしたことが発表されました。 【楽天株式会社】会社情報 特別抗告は事由に憲法違反しかなく、まず無理と思われますので、実質的には許可抗告のみといえます。 許可抗告は高裁の許可がないと最高裁にそもそも行けないので、…
楽天、TBS株式価格決定申立ての東京高裁決定を不服として最高裁に特別抗告および許可抗告
「JAPAN LAW EXPRESS: 東京高裁、TBS株式価格決定の申立ての即時抗告審で東京地裁決定を支持」の続報です。 東京高裁決定は、東京地裁決定と同じ金額であり、TBS主張の価格と同額であることからいわば楽天の全面敗訴となっていますが、楽天はこれを不服として、特別抗告および許可抗告をしたことが発表されました。 【楽天株式会社】会社情報 特別抗告は事由に憲法違反しかなく、まず無理と思われますので、実質的には許可抗告のみといえます。 許可抗告は高裁の許可がないと最高裁にそもそも行けないので、…