昨日はぶどう狩りに行っていたので、今日書こうと思いますが、911テロに関する話題です。
私も3年前のテロはテレビで中継を見てしまい驚いた一人でした。
その後、世界はテロの原動力がなんなのかについて目を向けるようになりましたが、それらの報道の過程で、実際にテロをするしないは別として、世界にはいかにアメリカを嫌っている人々が多いかがわかりました。
もともとヨーロッパには、アメリカに対して「何するものぞ」的な見方がありましたが、世界的にもアメリカを快く思わないのが多いことに改めて気付かされました。
友人はアメリカに行った際、パキスタン人と思しきタクシー運転手が、乗客が日本人とわかるやヒロシマ・ナガサキについて話してきて、運転手の知識は彼自身のよりも詳細であり驚いたそうです。
私自身も社会人になってから、ヒロシマを尋ねるという外国人観光客に色々と話しかけられたことがあります。
アメリカを快く思わない精神的な土壌はこういうものなのかなと実感した瞬間でした。
こういったアメリカを快く思わないけれどもテロとは関係ない人々の理解を得ながら、テロとの戦いをしていかなければアメリカにとっては最終的な解決は図れないわけで、その道のりは大変長く厳しそうです。
パクス・アメリカンという言葉がありましたが、その元であるパクス・ロマーナを実現したローマ帝国は軍事力による征服と征服地と帝国の運命共同体化をはかることでパクス(平和)を実現しました。
アメリカの対テロ戦争の終焉にあるべきなのは、ローマ的な意味でのパクスだと思われますが、今のままだと達成するのは相当厳しそうです。