最高裁、NTT企業年金訴訟で上告を棄却 企業年金の減額は認められず


NTTが業績が悪化した際に企業年金の減額を行おうとしたところ、厚生労働大臣の承認を得られず、行政訴訟を提起した事件があります。

第一審はNTTの請求を認めず、控訴も棄却されたので、NTTは上告していましたが、本日9日に最高裁は上告を棄却した模様で、NTT敗訴が確定しました。

肝心の判決ですが、どうも三行半であるようで、全文は公開されていません。よって原審の判断を支持したものであると思われます。

第一審と控訴審判決については、以下の従前の記事をご覧ください。企業年金に関する法的仕組みと、減額の承認の要件についても第一審判決の検討に記述してありますのでご覧ください。

JAPAN LAW EXPRESS: NTT企業年金訴訟第一審判決の検討

JAPAN LAW EXPRESS: 【NTT企業年金減額訴訟控訴審】経営悪化なしとして請求棄却

NTTの経営悪化がないという事例判断ですが、かなり苦しくならないと企業年金の減額はできないということにもなりかねず、企業年金をめぐる同様の紛争に影響を及ぼすことは必至といえそうです。

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

One thought on “最高裁、NTT企業年金訴訟で上告を棄却 企業年金の減額は認められず

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    NTTのOB年金減額認めず 最高裁が上告棄却 (nikkei.com) 企業の慎重姿勢、拍車も NTTグループが申請した退職者の年金減額を厚生労働省が承認しなかったのは不当だとして、グループ67社が不承認処分の取り消しを求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(田原睦夫裁判長)は9…..

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