スクロール、改正された「企業内容等の開示に関する内閣府令」に依拠した有価証券報告書を公表


JAPAN LAW EXPRESS: 金融庁、1億円以上の役員報酬の個別開示を有価証券報告書で義務付けへ」の関連情報です。

上記リンク先の記事で紹介した改正された「企業内容等の開示に関する内閣府令」に依拠した有価証券報告書が早速公表されてきています。

まず、東証一部上場のカタログ通販準大手のスクロールの2010年3月期の有価証券報告書が公開されました。

有価証券報告書

改正された府令によって義務付けられたのは、1億円以上の役員報酬の開示が特に注目されますが、他にも多様な内容にわたっており、コーポレートガバナンス等についても開示が必要になりました。

上記リンク先のものは、それらに対応した有価証券報告書になっています。

役員報酬についての開示に対応する部分については、30枚目(27ページ)に記載されていますが、1億円以上の報酬を支給していないとして、記載を省略するとしています。

1億円以上出ない場合には開示するかは会社の選択にゆだねられるわけですが、開示しないということにした模様です。

資生堂が自主的に開示した件のような動きもありますが、これは1億円以上の報酬を受けている取締役についての開示であり、それ以下の報酬についてはこれまで開示してこなかった以上、積極的にする必要はないという態度が続くように思われます。

内閣府令の定め方では、会社にゆだねてしまったため、会社が後ろ向きだと投資家に対する悪影響を慮ることもあるかとも考えられましたが、さしあたりは投資家の評判を気にしない方向の動きが続きそうです。

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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