「JAPAN LAW EXPRESS: 東京地裁、旧カネボウ株価格決定の申立てで会社提案を上回る360円と判断」の続報です。
旧カネボウの株式買取請求権行使にかかる価格決定申立ての事件で進展がありました。
会社提案に対して2.2倍の1株360円とした東京地裁決定に対して、株主の一部と会社側から東京高裁に抗告がされていましたが、東京高裁は東京地裁決定を支持して、抗告を棄却しました。
カネボウ株買い取り、東京地裁判断を支持 : 金融ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2010年5月25日 読売新聞)
旧カネボウの一部株主からの株買い取りを巡り、株主が「適正な価格」の決定を申し立てた問題で、東京高裁が、1株あたり360円が適正とした2008年の東京地裁の判断を支持する決定を出したことが24日、分かった。
(略)
高裁決定の詳細は現時点ではわからないのでコメントできませんので、追って検討したいと思います。
参考として、東京地裁の決定についてのこのブログの記事については以下のリンクをご覧ください。
JAPAN LAW EXPRESS: 旧カネボウ株式の取得価格決定申立てで鑑定結果が明らかに
JAPAN LAW EXPRESS: 旧カネボウ株の株式買取請求につづく価格決定の申立てで近く東京地裁が判断
JAPAN LAW EXPRESS: 東京地裁、旧カネボウ株価格決定の申立てで会社提案を上回る360円と判断
裁判例情報
東京高裁平成22年5月24日決定