あのころより凄みが増す


東大に戻って、色々なことが私が前にいたときと違っていることに気づきましたが、そのうちささやかなものの一つに独禁法の白石先生がより過激になっていたことに驚いたことがあります。

私は白石先生が助教授から教授にちょうどなられるころに当時は産業法という不可解なネーミングをしていた独禁法の講義を受けましたが、大変興味深かったです。同時に日本の独禁法学が他のどの法分野よりもある種の教条的な世界であり、白石説が単独説であることを強く理解しました。

しかし、東大に戻ってみたら白石先生はさらに過激になっていて、独禁法学の世界がこの数年で変わっていないことを強く感じました。

 

白石先生は先進的な先生で、講義をパワーポイントで作成したスライドを使って行うなど、私が学部生だったころから色々と工夫をされていました。

また試験の採点についても公明正大な方でして、すべての配点を公表して、厳格に採点をしていました。成績評価は素点の平方根をとって決めるとしていて、浮上する配慮はされていました。

ロースクールでは成績を厳格につけていますが、学部では厳格に点をつけているわけではなく、優か良かという感じでつけている先生も多いと想像されますので、当時は大変、画期的なことでした。

しかし、これは実は評価が甘いということを意味しません。むしろ、かえって厳格であり、現在、東大法学部にいる某准教授は白石先生のために総長から学位記をいただくことができなかったそうです。

独禁法は、誰が主導権をとっているのかまるで不明ですが、大きな変革のときにあります。この動きのおかげで独禁法学がどうなるのか、大いに注目されますが、多分、あまり良い方向にはならない感じがしますね。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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