合法的な日本人


日本でもそれなりに報道はされていますが、ブッシュ政権内部にイスラエルのスパイ(というか情報提供を提供していた)がいるとして問題になっています。
管理責任などこの問題の意味するところはさておくとして、単純なはなしとしては、イスラエルとアメリカは友好国同士なのになぜ諜報活動をしているのかという点が疑問になってくるのではないでしょうか。

ディレッタントな考えからすれば、表と裏の関係両方を磐石にしなくては十分といえないからということになるのでしょう。
現実としては、世界はいまだにスパイ活動が盛んでかなりきな臭いようです。
今日では冷戦崩壊の影響で、企業秘密や技術の盗みあいが多くなっているということです。

以前読んだ元CIAのエージェントが書いたところの「CIA株式会社」という本によれば、産業スパイの暗躍によりアメリカ企業はかなりの被害を受けているとされており、スパイ活動を仕掛けてくるのは、フランスやイスラエル、中国、台湾などが多いそうです。
日本はアメリカ企業のライバルであるもののその活動は概ね合法的であるとか。

フランスとアメリカの中が悪い理由の一端が分かる気がしますが、イスラエルがアメリカへそんなことをしているとはということで驚きました。
別の例ではウェルチの「わが経営」で、イスラエル空軍将校とGE社員がイスラエル空軍へのエンジン供給契約に絡んで横領を図ったことが書かれていましたので、そういう傾向があるようです。

世界ではまだまだ非合法的な手法が横行していて、いい仕事さえすれば世界でやっていけるわけではなく、本当に油断ならないのだなあと思った次第です。

「CIA株式会社」に書かれていた「日本は概ね合法的」というくだりは、果たして褒め言葉なのでしょうか。その辺も気になる読後感でした。

冒頭の事件のように世界の厳しい現実がたまに報道に流れますが、そのたびに日本はこんな世界でもやっていけるだけのたくましさがあるのか考え込んでしまいます。別に日本も非合法な活動をバンバンやりましょうというわけではないのですが、そういった世界と渡り合っていけるだけの狡猾さタフさがあるのか若干疑問です。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)