本郷もかねやすまでは江戸のうち


本郷三丁目の交差点の東京メトロ本郷三丁目駅側の角に「かねやす」ってお店があります。

最近はあまり営業してないのですが、実はこれは非常に由緒あるお店で江戸時代からあるものなのです。

「本郷もかねやすまでは江戸のうち」とかかれた銘板が埋め込まれています。江戸時代はちょうどここに木戸があったらしいです。

さて、この「かねやす」は洋品店なのですが、江戸時代には「かね」という語が入っていることからわかるように金物を扱っていたそうです。

中山教授の無体財産権法(後に知的財産法と名称が変わりました)の商標のところで、出てきたエピソードです。

そこで中山教授は「かねやすは今では、ブラウスとか軟弱なものを扱っていますが…」というような話されたのですが、最近、いつから軟弱になったのかについて知る機会を得ました。

歴史書というわけではないので、確実かというとそうではないのですが、夏目漱石の三四郎にかねやすが出てくるというのです。

なんと、野々宮君が女性に買ったリボンの購入場所がかねやす(兼安とかかれています)なのです。

明治時代になってすぐに軟弱なものを扱うようになっていたことが伺われます。

それにしても驚いたのは、教えてくれた方の記憶力です。文芸作品を読む際にこんな細かいところをいちいち覚えることはできますかね。私も三四郎は読みましたが、まるで覚えていませんでした。

法律文書ではさすがに細部に気を使いますが、驚愕の記憶力です。

とはいっても、昨夏、物議をかもしたハルヒのエンドレスエイトで何度も似たものを見せられましたが、毎回、どこが原作と異なっているかとかわかりましたので、興味の向ける対象が高尚かそうでないかの違いはありますが、似た能力を発揮することは誰でもできるのかもしれません。

参考

夏目漱石 三四郎

青空文庫へのリンクです。ブラウザ等のページ内検索で「かねやす」と入れていただくとたちどころに、明治時代にすでに軟弱になっていたことを確認できます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)