東京海上日動火災が外勤社員を廃止しようとして、外勤社員の一部が地位確認請求をした事件で、東京高裁で和解が成立


損保大手の東京海上日動が、外勤社員を廃止して職種を変えて出向させようとしたところ、該当する社員の一部が反発して、労働条件の不利益変更であるとして地位確認請求をしていた事件(通称・東京海上日動RA制度廃止訴訟)で、東京高裁で和解が成立しました。

保険募集業務の継続認める 外勤社員と会社側が和解 – 47NEWS(よんななニュース)(2010年2月4日)

損保大手の東京海上日動火災保険(東京)の外勤社員41人が、職種を変えて代理店へ出向させられるのは労働条件の不利益変更で無効だとして、外勤社員としての地位確認を求めた訴訟は3日、原告側が保険募集業務を継続できることなどを条件に、東京高裁(小林克已裁判長)で和解が成立した。

原告側代理人によると、会社が新たに設立する「専門代理店」に、原告が正社員のまま出向し保険業務を継続するというのが和解条項の柱で、勤務地は本人の希望や現状の配置を考慮し、会社側は解決金も支払うという。

(略)

本件は職種限定のある労働者の配転命令をめぐる紛争として有名な事件です。

職種限定があるのか自体が争点なのですが、原判決はこれを認めています。

原判決は改めて取り上げますが、さしあたり、和解内容としては、正社員のまま出向してこれまでと同じ業務を行えるという在籍出向をすることで決着しました。

控訴審でも原判決と同じく会社にとって厳しい内容が予想されたことから和解したのだと思いますが、これは、ほぼ原告の請求のとおりの内容であり、会社にとっては職種限定がある労働者の労働条件変更は極めて難しいことがはっきりと示されたように思われます。

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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