最高裁、住友信託の抗告を棄却、仮処分取消し確定へ


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法廷闘争になってしまったUFJ信託の統合問題ですが、最高裁が東京高裁の決定を支持して、住友信託のしていた許可抗告と特別抗告を棄却したため、交渉禁止の仮処分の件については決着をみました。記事はこちら

東京高裁決定との違いは、理由付けのところで、決定本文を見ていないのでわかりませんが、報道を見る限り、どうやら仮処分を認める要件を欠くという構成のようです。
利益侵害のおそれなどがないとみたということでしょうか。
経営統合は交渉するだけではうまくいくと確定的に判断することはできないので、基本合資世の独占交渉権は利益状態として評価できないという考え方のようです。

今後、住友信託側が取れる手段としては、損害賠償請求くらいになりますが、日経の記事では、そのような考え方からすると認容額は小額だろうとしています。
裁判は扱う事実は同じでも裁判が別になると完全に別物扱いされるので、損害賠償訴訟の中で考え方がかわることもないとはいえませんが、最高裁の判断は主文でなくても事実上の拘束力がえらくあるので、予想通りの結論になりそうですね。


About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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