上場企業中630社が社外取締役を起用、総人数も1165人に


日本経済新聞の調査によると、日本全国の上場企業2108社中、630社が社外取締役を起用しており、その総数は1165人に上ることが明らかになりました。記事はこちら

昨年調査では、493社、918人だったとのことで堅調な増加ぶりといえるでしょう。

630社の取締役全体に占める社外取締役の割合は、5人に1人ほどですが、30社では、取締役会の過半数を社外取締役が占めていることも明らかになりました。

委員会等設置会社の場合、社外取締役が義務付けられているので、委員会等設置会社が昨年より3割増えていることから、全体としての社外取締役の増加は、まあ当たり前でしょう。

委員会等設置会社の増加にも二種類ありまして、自主的に選択した場合と、産業再生機構のお世話になり、ガバナンスの向上を求められた場合があるのですが、3割も増加していることから、自主的選択も結構あることがわかります。
自主的に選択した会社としては、新生銀行、大和証券グループ本社、エーザイ、などが上げられていました。

社外取締役に選任される人材としては、法曹がやはり多く、ついで企業人と続くようです。
取引企業の企業人の場合、利益相反が起きる可能性がありますが、SONYでは、自主的な選任基準を設けているそうです。

日本で社外取締役についていわれてきた言説の最たるものは、人材がいないということでした。これまでなかった制度なので当たり前なのですが、実効性への懸念とあわせて相当程度の通用力を持っていました。
今回の調査で総人数は1000人を越えましたが、重複して選任されている例もあるでしょうから、実際の人数ではこれを下回るでしょう。
実力ある社外取締役が安定的に供給されるようになるには、今しばらくの時間が必要といえるでしょう。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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