東証1部上場主要企業の社外取締役の過半数が兼務しているとの調査結果が公表される


日経の調査で、東証1部上場の主要企業がおいている社外取締役のうち過半数が複数社の社外取締役を兼務していることが明らかになりました。

社外取締役、兼務が過半数 日経調査、「3社以上」も4割(日本経済新聞2009年10月21日)

(略)

東証1部に上場する主要企業の社外取締役に、何社の社外役員を務めているか聞いた。社外取締役に限定した掛け持ちの社数は2社が28%、3社が12%、4社以上が12%で、過半数が兼務者だった。社外監査役に就任している企業数も含めると2社以上を兼務している人は58%、3社以上では39%に達した。(09:22)

この調査結果から日経は、すでに社外取締役が枯渇していると結論付けていますが、そうでしょうか。

人材が豊富ということはないとは思いますが、現在の日本の会社の主流である監査役会設置会社では、社外取締役は非常勤で取締役会に参加するだけであり、経営を第三者的な立場から監視するくらいの役割であることが主であるので、その程度の負担なら何社かかねることになるのは自然でしょう。

委員会設置会社ならそれどころではないと思われます。

ただし、東証の独立役員をめぐる方向性や、民主党の公開会社法の行方によっては委員会設置会社が増えてしまうことがありうるので、そうなると、社外取締役の必要な数と仕事の量が急増して、人材難が切実になると思われます。

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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