日本の刑務所では、受刑者が手に職をつけるために作業を行っており、それでできた製品は矯正展とかで売られています。
営利を目的としないのですごく安いのですが、これによる収入は受刑者が出所するときに渡しているのだったと思います。
刑務所で労働をするというのは日本だけの話ではなく世界共通で行われているのですが、中国でもそうらしいです。
中国法の講義で、中国の刑務所の製品を見せてもらいました。
縫製品が多かったのですが、刑務所のブランドがあるらしく、営利目的でかなり激しく展開しているらしいです。
刑務所長はさながら工場経営者のようだとか。
世界の工場たる中国らしい話ですが、矯正の意義が失われているかのような感じがします。社会主義ゆえに労働を行うことで精神をたたきなおすという刑罰を有しているとはいえ、どうみても労働教化ではなく、儲けに走っていそうな感じを受けますね。
もっとも日本の刑務所作業ももう少し営利を追及して、儲けを犯罪被害者の救済の資金に当てればいいのにと個人的には考えています。犯罪にあったことで被った損害はまず回復できないのが現実であり、基金みたいなところからお金を出すにしても、国民全体が負担するのもどうかという感じがするものですから。
しかし、そうすると強制労働に当たるとかなってしまい、憲法違反の恐れが出てきますね。