テロリストたちの夏


高校時代の日本史の先生に、テロリストの名前を覚えるのが好きな方がいました。

戦前の日本は、テロリストの暗躍が曲がり角となったことがいくらかありますが、今では名前そのものはあまり覚えられていないので、そういったのを暗記しておられました。

今から考えると重点的に取り上げたのは、原敬を暗殺した中岡艮一など個人的なテロリストが代表例(原敬暗殺には諸説あるのですがそれは別論とします)で、あまり軍部のテロには関心を示していなかったようです。他にも天皇の暗殺を企てたりしたのがいたらしく、そういうのを覚えさせられました。

当初はそういうのは笑い話だったのですが、地下鉄サリン、911などを経て、テロを過去の遺物扱いできなくなってしまいました。
多分、件の先生も今ではテロリストについてまとめて取り上げたり、テストにテロリストについての問題を出したりするのをやめていると思いますが、テロと聞いただけで身構えるようになる世界を生んだことで、テロリストの戦略は大変な成功を収めたといえるでしょう。

オリンピックにもテロの脅威がささやかれ、警備が大変なことだと思いますが、しばらくはテロリストペースでことが進みそうです。

だんだん思い出してきました。あの先生の授業。
黒板は完全に家系図だけでした。
家制度から日本史を見るということで、天皇家、将軍家、摂関家など系図をたどりました。

社会運動が好きらしく、日本の社会運動の歴史についてもいやに詳しく扱いました。
結果、第二次大戦前夜で終わらざるを得ませんでした。
もっともセンター試験とはかけ離れた授業だったので、どちらでも変わらなかった気がしますが。

こんな風に教える側が、教えたいことを教えているのですから、公立高校とはなんとも幸せな場所ですね。

ただ、高校時代の授業で東大に入ってからも役に立ったのは、この日本史だけでした。
意外なところで役に立つので、侮れないなと後から思いました。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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