今晩のNHKニュースで、福知山線事故に関する国の最終調査報告書の調査委員会へJR西日本が接触していたことを取り上げた中で、背景事情というか事件の鍵のような扱いで、関与したJR西日本の幹部と事故調査委員会の委員が全員旧国鉄の出身であるという特徴があるというきり方をしていました。
そりゃあ、そうなるでしょう。
JR各社はまだ誕生してから20年余しかたっていませんから、経営幹部は社外取締役などを除けばほぼ全員国鉄出身のもともとは国鉄のキャリアだった人たちです。
また調査するほうも仕組みに詳しくないとできませんから、経験等を勘案すれば国鉄出身者になるでしょう。
欧米では調査するほうとされるほうが過去に関係があったというこのようなことはないらしいのでそれと比べて公正さが疑われるといいたいのでしょうが、それはそうかもしれませんが、こと日本に目を向けると人材確保の点からは無理だと思われます。
鉄道の技術に詳しい学者はいますが、実際の運用とかまで含めて俯瞰することのできる人は業界外にはいないのではないでしょうか。
諸外国ではいったいどうやっているのかよくわからないのですが、日本においてはとてもできそうもない気がします。