読み比べ


荒木先生の「労働法」を気になるところから読み始めているのですが、構成が菅野労働法と近いところもあり、比較して読みやすいです。

使用者の箇所で、偽装請負など直接の労働契約関係にはないものの就業しているところを使用者と認定することはできるかという最近ホットな論点のところを読んでみたのですが、場合わけの仕方が菅野労働法よりもややシンプルになっている印象を受けました。

いわゆる非正規労働で実際に就業しているところを使用者とすることはできるかという問題は裁判例も錯綜しており、どのように、法人格否認の法理や黙示の労働契約などの法理が交錯してどう処理すればいいのかわかりにくいところです。問題をとくにもどういう規範をたてるか難しいところです。

菅野先生は、どういった請求を立てるか(継続的労働関係を求めるか金銭を請求するだけか)でも分けていたのですが、荒木先生はここまでは分けていないようです。

整理をする上では菅野先生のように分けると理解がしやすいですが、実際に要件を考えると最後は荒木先生のでいいのかなと思えましたが、一度は細かく裁判例を見てみないといけないでしょう。

これとの関連もあり、松下プラズマディスプレイ事件をそのうち取り上げたいと思います。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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