中国、輸入映画などの流通規制がWTOのパネルでWTO法違反とされたことを不服として上級委員会へ上訴


中国は輸入した映画・音楽などの著作物の流通を特定の国有企業にのみ輸入権を与え、流通も規制しています。

これをWTO法違反であるとしてアメリカがWTOのパネルに提訴しましたが、12日、パネルはアメリカの主張をほぼ認めて、中国の措置をWTO法に違反するとしました。一部の規制については協定違反ではないとしています。

WTOのリリース

アメリカは外国企業を差別しているという主張をしていましたので、内国民待遇の論点なのではないかと思いますが、詳しくはパネルの報告書を読んで追記します。

これに対して中国は上級委員会への上訴を表明しました。

ただ、中国商務省の報道官は「各国の歴史文化は異なり、それぞれの管理方式を採用するのが適当だ」と述べているのですが、社会政策上の措置なんだといってもWTOはそのような理由付けを受け付けないので、理由はもっと充実したものにしないといけないでしょう。

日本も以前、皮革製品の件で特有の歴史的経緯から社会政策上必要なのだという主張をしたことがあるのですが、まったく顧みられないで終わりました。

にほんブログ村 経営ブログ 法務・知財へ

 

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)