「最近の若い者は…」みたいな言説は、古くは古代エジプト時代から言われていた年長者の嘆きの言葉らしいですが、昨今は何か人間的足りていないのは年長者にも言えることなのではないかと痛感しています。
団塊の世代の話なのですが、団塊の世代だらけの近隣住民が下らない紛争を起こしてどうしようもない目にあったのはこのブログの以前のエントリーを拾い読みしていただくと、なんとなく分かっていただけると思います。
今度は親戚が隣人紛争を起こしました。これも以前の紛争と同じく地デジ関連なのです。地デジってなんて罪深いものなのでしょうか。
さて、当事者である団塊の世代の人物が相手方に対する反論文書を書いて私に送ってきたのですが、極度の興奮状態にあることだけはよく分かる相手を誹謗中傷している文書でした。
超有名な一流企業に勤めて無事に退職を迎えたという順当な人生を歩みながら、結果この程度の文章しか書けず、しかもそれを公表するということに何の心理的抵抗も感じない人間でしかないということに非常に深刻な問題を感じました。今回の問題を解決しても、別のことで簡単に他の人と火花を散らすでしょう。
超大企業に勤めながら、結果自分のことすらしっかりできない人間に過ぎなかったことに非常に衝撃を受けておりまして、もっと程度がひどくなると団塊の世代の万引きが増えているとかそういう事象になるのでしょう。
社会の中で生きてきたはずなのにこれはどういうことかと思いますが、実のところ社会ではなく会社の中で生きてきただけで、同程度の合理性を有している人としかやり取りをしてこなかった生涯だと、いきなり千差万別の人がいる地域社会ではお互いにうまくやれないのでしょうね。
うちの一族は私と弟以外は全員理系で技術者なので、どろどろとした人間社会の現実に対する理解がないせいもあり、ことがよりひどくなる傾向があるようなのですが、それでもある程度は一般的にいえることはあるのではないでしょうか。
団塊の世代が果たして、若い世代から尊敬を集められる叡智をたたえたお年寄りとして振舞うことができる社会になっているか非常に不安です。
私は法律なんて人様の起こす紛争を相手にする希望なんておよそもたない分野を修めた人間ですし、会社でも、数多い現場の中で日本でもっとも客層のひどいところで働いたことがあるので、その考えがより一層ひどくなっていたのですが、これらの事象でさらに追い討ちをかけられている感じです。
日本の高齢化社会は、年金とか医療とかの問題以外に、こういう点でも不安です。