リーマンブラザーズが破綻した際に野村證券がリーマンの人材を大量に採用しましたが、これを担ったイギリスのヘッドハンティング会社が報酬が不十分であるとして、野村の英国法人を提訴したことが明らかになりました。
「報酬不十分」野村を提訴 英社、人材獲得巡りと英紙報道(日本経済新聞2009年8月20日)
(略)
訴えを起こしたのはホガース・デービース・ロイド(HDL)。野村は昨年秋、リーマンの欧州・中東部門を買収して人材を引き継いだ。これに関連してHDLは、旧リーマンの人材を説得して野村に送り込んだにもかかわらず野村側が適切な報酬の支払いを拒否していると主張。4000万~9000万ポンド(約62億~140億円)を払うよう求めている。
上記報道から行くと、単純な事件のように思えますが、転職による仲介報酬は採用をしてはじめて生じるものです。
野村も大量採用後、一転して人員整理をしましたので、採用したという主張と採用できなかったまたは採用しなかったという主張が対立しているのではないかと考えられます。