ローマ人なら驚くだろう


昼間は少し暑いですが、朝晩は冷房なしでも過ごせてしまう日々が続いています。

私の実家のある辺りは、埼玉でもかなり暑くなるところなのですが、それでも何とかなっているので、かなりの冷夏なのでしょう。

冷夏だと消費が落ち込むので景気回復にとっては残念なことでしょうね。

さて、東名高速道路が崩落してしまい、大急ぎで復旧しました。

大したスピードだと感心しますが、一方で高速道路といえどもあの程度の規格になっていることに、ローマ人が見たら驚くでしょう。

ローマ街道は、立方体の石を敷き詰めてつくって、かなりの荷重に耐えられるようになっているので、かなり深く掘り下げてあるのです。アスファルトは表面を覆っているだけで、すぐ下の土砂は簡単に流れてしまうようなつくりの今日の主流の道路はローマ街道では支線でも使われなかったものです。ちなみに当時からアスファルトはあったそうです。

えらく高くついて不要な道路だとか必要な道路だとか争われる今日ですが、当の道路自体は2000年前の帝国のそれよりも著しく技術的には劣っているものであるというところが滑稽な点です。

ローマ帝国では街道整備は完全に採算を度外視していたのですが、それは帝国内が一体になることで安全保障と不可分一体であるからでした。

もっとも今日の日本で、ローマ皇帝がどう考えたかを想像すると微妙です。

採算を度外視して道路族の主張を採用して道路建設をしまくるかというと多分しないと思われます。というのは、ローマ皇帝なら道路の利権で生活している人が政治結社となっていることを重大視するであろうからです。

ローマ帝国では、結社の自由は認められておらず、政治結社化することを恐れて中間団体には非常に否定的でした。ローマ法の根本的な理念も中間団体の否定に根ざしています。

様々な利益集団の利害が衝突して身動きができなくなっている今日、ローマ皇帝ならどうしたでしょうか。ユリウス・カエサルならとんでもない方法を思いついたのではないかとか勝手に妄想の世界に遊んでみたくなるほど、今日の日本は混迷していますね。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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