本流と支流


今日から二日間はお休みです。
「この忙しいのに何で休みなんだ」と上司に言われましたが、会社から指定された休日なのでやましいところなく休ませて頂きました。

さて今日、友人と話していて思ったのですが、法律上の制度設計では本来主となると想定して作られたものが、実際に社会であまり使われず、使われるのはむしろ例外だと思われていた側の制度だということが結構あるのではないでしょうか。

今日の会話中で思いついたのは、種類株主総会についてでして、種類株主総会は原則では、種類株主に影響するであろう定款変更にしか議決権を持ちませんが、選択的に会社が種類株主総会にそれ以外の項目についての拒否権を与えることは可能とされています。
制度設計上は、種類株主総会の権限を制限的にしているものの、実際、バブル後の負債の整理や経営再建が至上命題となっている中でのことなので、種類株主総会に拒否権を与えていて、配当を優先しつつ経営についてもお目付け役となっている例は結構あるのではないかと思います。純粋に資本を集めたくて種類株を発行するというのはあまりないのではないかと思われます。(ソニーのトラッキングストックなどは別になりますが)

法律上の体裁は、よく使われるであろう順に書くのではなく、原則から例外へ、大項目から小項目へと書いていくものであるため、順番上は例外となってしまったものに脚光が浴びていても、立法者の失敗ということにはならないと思うのですが、学習する際は前からやっていくため、持ってしまうイメージが実情とかけ離れてしまい原理原則一辺倒となってしまいがちです。
法内容にしっかりと習熟したら、実際によく使われているところはどこなのかについて把握するのが大切だなと思った次第です。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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