マイカル債集団訴訟原告団、社債管理会社の責任追及を検討


経営破綻してしまったマイカルの社債購入について個人投資家から証券会社を相手取った訴訟が提起される方向になっていますが、原告団は証券会社だけでなく、社債管理会社であった旧第一勧業銀行も提訴する検討をしていることが明らかになりました。
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投資で損を被った投資家が証券会社を訴えるのはよくあることですが、社債管理会社が訴えられてしまうのは珍しいと思ったので取り上げました。

社債管理会社は、商法297条の3より、善管注意義務や公平誠実義務があるので、それに対する違反があったということのようです。

社債管理会社になれるのは、商法297条の2より銀行や信託会社などに限定されています。
銀行が就任する場合、社債発行会社と取引関係がある場合もあり、その際は本業である銀行業と社債管理業は利益相反関係に立つ場合があります。
この場合は、まさにそうで、マイカルと第一勧銀との間に取引関係があったため、そのこを突かれることになったようです。

日本は利益相反にあまり関心を払わないので、こういったことは結構あるようです。
訴えが認められるかはともかく、法的危機管理の点からは、利益相反が起きないように事前にしっかりと配慮しておく必要があるでしょう。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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