甘えを見直す


「甘えの構造」で有名な精神科医土居健郎氏がなくなりました。

私にとっては、甘えの構造を知ったのは大学受験のときで、恥ずかしい話ですがZ会の国語の論説文で言及されていたのを見て興味を持ったのが最初でした。

その後、大学に入ってから、色々と著作を読んでみて、現代の不可解な精神病理を理解するのに有用な概念であると感じ取って、いつも心の隅にとめておくようにしました。

凶行に及んだ犯罪者の言い分を聞いていると、他人に対する理不尽に甘えたいという衝動が見え隠れしたりするわけです。

病んでいる様に見える現代社会の説明がつくということで非常に感銘を受けたのですが、一方で甘え理論を使って自己分析をしてしまい、自分が甘えたいのに甘えられないということをつらつらと書いているような人にも出会いました。惰弱な自分をさらす精神的露出狂みたいな行為ですが、そうしていることにも甘えが現れているわけです。見事に説明なつくなあと思ってこれまた感心したのでした。

東大法学部の某教授はあまりに甘え理論に入れ込むあまり、法学部のゼミなのに土居健郎の論文の講読するゼミをやっていました。今もやっているかもしれません。法律とまるで関係ないと思うのですが、あまりに信奉するあまりか何度も繰り返してやっていました。

そのゼミで学生から甘え理論が批判されると体調を崩していましたが、自分の自我が崩壊するような気がしてしまうんですかね。これまた甘えであったわけでした。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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