日本ラッド、前会長による突然のTOBに関して、会社が前会長が送付した公開買付にかかる意見書を公開 取締役会は意見表明を留保


日本ラッドの件の続報です。

突然の公開買付に対して取締役会は意見を表明していませんでしたが(正式には一度なんらの見解は公表した後に撤回したようなのですが)、このたび、TOB対象会社が表明する意見ではなく、買付者が意見書なるものを会社に送付してきたためにこれを対象会社が公開しました。

公開買付者からの書面提出について

これに対して取締役会は情報不足として意見(これは金商法27条の10第1項でいうところのものです)の表明を留保しました。

当社株式に対する公開買い付けの発表に関する当社意見の留保について

本来なら27条の10第1項の意見の表明は公開買付から10営業日以内に行わねばならず、9日から公開買付が行われているので23日が期限になるのですが、意見を留保した意見を出して、同時に27条の10第11項に依拠して公開買付者に質問をすることで、公開買付者のこれへの返答に対して合わせて意見を表明するとしています。

端的に言うと公開買付者の返答の猶予である5営業日分の時間を稼いだ感じになっています。

こういう経過は珍しく、混乱気味の始まり方をした本件の特徴をよく表しているように思われます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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