私立高校の教諭が特別研修として生徒のいない教室を授業をさせられたのを退職強要として禁止の仮処分を申立て


能力が劣るとして特別研修として生徒がいない教室で指導教官を前に授業をさせられているのをパワハラで退職強要であるとして、私立昌平高校の教諭が、さいたま地裁越谷支部に仮処分を申立てたことが明らかになりました。

同校ではすでに2年間で75人が退職しているとされており、申立人側は人格権侵害であると主張しています。

「校長パワハラやめて」埼玉の私立高教師が仮処分申請(読売新聞2009年6月19日)

生徒がいない教室で模擬授業をさせられるなど、人格権を侵害されたとして、埼玉県杉戸町の私立昌平高校の国語教師今村寛さん(50)が18日、同校を経営する学校法人「昌平学園」を相手取り、パワハラや退職強要をやめるよう求める仮処分をさいたま地裁越谷支部に申し立てた。

申立書などによると、今村さんは昨年8月、専門科目の学力を問う「授業力確認テスト」と、生徒が教師を評価する「授業アンケート」の結果が平均点に達していないとして、小池仁校長から、授業を外れて特別研修を受けるよう命じられた。

研修は今年度1年間で、週7時間の模擬授業と他の授業の見学が課せられているが、普段は職員室に待機。トイレ以外で席を立つ時は教頭の許可が必要という。模擬授業は管理職の前で行い、「そんな話し方では生徒に伝わらない」などと注意されたほか、小池校長から「あなたが教師をするのは社会全体の不幸」などと言われたという。

(略)

労働法的に何に該当するかと考えると、業務命令権の濫用や端的に人格権侵害の問題ということになると思われます。

事実関係は申立人の言い分しかないのでよく分かりませんが、事例が出始めているパワハラの問題に付け加わるものになるかもしれません。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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