ボードの実態


この前来た商事法務の1867号に企業にきいた取締役の実態に関するアンケートが載っていて興味深かったです。

私が特に注意を引かれたのは、取締役には専門的知見を有している者がほとんどいないということでした。

これは多分経営以外の専門的知見を持ち合わせていないということで、ゼネラリスト重視の日本企業における会社人生の上がりとしての役員ということが如実に現れているように思えました。

確かに私も個人的経験で知っている取締役を見渡しても、専門的知見を持っている取締役はまったくいなかったです。

しかし完全にゼネラリストかというとそうでもなく、歩んできた分野が特定されているので、極めて狭く、かつその会社でしか通用しない経営の専門家になってしまっていました。

MBAや法律の専門家や会計の専門家、税務の専門家からなる取締役会だったら、会社の実像を分かっていない頭でっかちという感じを禁じえませんが、一方で生え抜きで構成されていれば会社を良く知っている人たちになるかというと実はそれほどでもないということが分かりました。営業系、総務系、財務系、技術系の寄り合い所帯みたいになっていて、お互い他の「系」のことはよく分かっていないのです。それでも何とかなるところがすごいですが、もっと頑張ればもっといい会社になるのにというのがいつも感じている実感です。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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