アメリカで取締役報酬の総会承認を求める株主提案が相次ぐ


アメリカでは昨今の経済危機で巨額の役員報酬(アメリカの会社は日本でいうところの委員会設置会社なのでofficerの報酬という意味です)や取締役の報酬が批判の対象となっていますが、株主提案で取締役報酬を株主総会の承認を求めるように求める株主提案が相次いでいます。

「取締役の報酬、総会の承認を」 米で株主提案広がる(日本経済新聞2009年5月29日)

米有力企業に対し、株主が取締役に支払う報酬について総会の承認を求める動きに弾みがついてきた。米石油最大手エクソンモービルが27日米ダラスで開いた株主総会では、同様の株主提案が41.4%の支持を獲得。米化学最大手ダウ・ケミカルでは賛成票が過半数となった。

(略)

これは株主の意向を調査するものに過ぎず、過半数を取ったとしても法的義務が生じるものではありませんが、株主から厳しい目が注がれていることが伺われる一件です。

日本では取締役の報酬は株主総会の決議事項ですが、総額を定めるだけで具体的な配分は取締役会で決めることが許容されています。上記のような動きは日本では個別の取締役の報酬の開示を求める動きや個別に承認をとるように求めることに相当すると思われます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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