【アデランス定時株主総会】スティールの株主提案が承認される ユニゾンとの提携は白紙に


本日、28日に行われたアデランスの株主総会ですが、スティールの株主提案の役員選任議案が承認され、会社提案のうちユニゾンからの役員受け入れは否決されました。

スティールとの対抗のために会社が打ち出したユニゾンとの提携は、その前提となる役員受け入れが株主の支持を得られなかったことから白紙撤回されると思われます。

アデランスのリリース

スティールの勝因ですが、ユニゾンの買付価格が低めであることから、アデランスの過半数を占める外国人株主が反対したことと、一部の個人投資家も会社提案に反対であったことが報道されています。

業績の低迷に株主が反発をしていることになり、またもや人事をめぐって波乱が発生してしまったことになります。

しかし会社内の混乱は解消されていないため、この株主総会をもって安定軌道に入るなんてことは全くなく、今後も業績は低迷を続ける可能性があるといわざるを得ません。

さて、会社法的な問題点ですが、役員選任議案は、候補一人に対してそれぞれ賛否を明らかにする形で行われます。

今回は会社提案のうち、ユニゾンからの派遣分についてのみ否決され、会社提案のほかの候補は承認されました。一方スティールの提案した候補はすべて承認されたため、合計して11名の取締役がいることになってしまいました。この総会の前は9名の取締役がいたので、増えてしまっています。

定款の定めはこれよりも多めにしていることからこういうことが可能になるわけですが、定款所定の定数と、過半数の承認という二重のハードルがあるためにやや不可解な分かりにくさを生みかねないことが分かります。経営権をめぐる対立事例が増えてくると役員選任の結果が問題となるかもしれません。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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