民法債権編改正について報道がされる


このブログでも何度か取り上げていますが、内田教授が取り組まれている民法債権編の改正の検討がさらに進展、法務省が改正の方針を固めたという報道が日経の紙面でなされました。

民法、2011年にも抜本改正へ 法務省、消費者の保護重視(日本経済新聞2009年4月19日)

法務省は民法が定める契約ルールを抜本改正する方針を固めた。主な内容は(1)企業や消費者が結ぶ「契約」に関する基本原則を明文化(2)契約違反などが起きた場合の賠償責任の考え方を最近の実態に合わせて改める――など。トラブル防止や紛争解決の迅速化、消費者保護につなげる狙いだ。

(略)

どういう内容になっているのかは東大で教授からちょくちょく聞いているのですが、本日の報道で取り上げられたのはごくごく一部にとどまっています。

上記引用の記事では載っていませんが、本紙面に掲載された内容では、原始的不能の契約についての改正内容が書かれていました。

原始的不能の契約は無効ですが、これを廃止して債務不履行責任に一本化するというものです。現在のドイツ民法に合わせることになります。

原始的不能は無効として、後発的な不能は債務不履行の問題になるという峻別の仕方はかつてのドイツ民法の内容で日本はそれを受け継いだのですが、母法が変わってしまい、日本も遅れてそれにあわせることになりました。

この点に限らず、日本民法では危険負担と債務不履行など連続している場面を細かく別々の制度にしていますが、これらが大胆に整理されると思われます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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