不当労働行為では


かなり前のことですが、日経の私の履歴書にアサヒビールの中興の祖樋口 廣太郎氏が書かれていたのを興味深く読んだことがあります。

アサヒビール浮上の直接の原因はスーパードライですが、その他にも全社的な改革をしたことが詳細に書かれていました。

特に印象に残ったのは、労務問題の下りでした。

アサヒビールも組合の強い会社だったらしく、経営側との馴れ合いが癌となって低迷を続けていたようなのですが、それを打破した事が書かれていました。

打破の下りは、本当にそのままなのかは分からないのですが、工場の社員に態度を改めるまで草むしりをさせたことが書かれていたように記憶しています。

読んだ当時はまだ法律を勉強する前だったので、厳しくするのは当然だと思ったように記憶しているのですが、今から考えると、組合員に草むしりなんてさせると、不当労働行為になりますよね。たちどころに支配介入になりそうです。

判例で見る限り、火山灰を掃除させるのは何とかなりましたが、就業規則を書き写させたりとかするとアウトです。草むしりは必要な仕事だと最高裁は言ってくれないこともないかもしれませんが、実際の裁判例や労働委員会の命令ではもっと微妙ながら懲罰的な要素のありそうな仕打ちには厳しい判断がでてきます。

果たして書かれていたとおりだったのか、今になって考えると疑問がわいてきますね。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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