マクドナルド名ばかり管理職訴訟は和解で終了


名ばかり管理職という語を非常に有名にしたマクドナルド店長の管理監督者性が争われた事件ですが、東京高裁において和解で終了しました。

1000万円の支払と人事上の不利益取扱をしないことで和解した模様です。

騒がせたということで不利益取扱は論外ですが、能力がないとして降格させるならありえる話ですので、その点との関連が気になるところです。もしかしてその点の人事権まで縛ったのでしょうか。

残業代未払い マクドナルドが原告と和解(日本経済新聞2009年3月18日)

日本マクドナルドが店長を管理職として扱い、残業代を支払わないのは違法として、埼玉県内の店長、高野広志さん(47)が未払い残業代など計約1350万円の支払いを求めた訴訟は18日、東京高裁(鈴木健太裁判長)で和解が成立した。原告勝訴の一審判決を事実上受け入れ、同社は高野さんが管理職に該当しないことを認め、約1000万円の和解金を支払う。

(略)

原告側によると、和解条項で高野さんが労働基準法の定める管理職に該当しないことを確認。和解金は一審で支払いを命じた残業代など約755万円に、提訴後の2006年以降に生じた残業代約245万円も上積みした。さらに今回の訴訟を理由として店長からの降格や配転転換、減給処分をしないことも盛り込んだ。(22:07)

マクドナルドはこの一件でもって一律に店長の扱いを改めたのですが、この点については異論があり、一事が万事ということで他の店長まで巻き込んでしまっていいのかという指摘がありました。

労働問題の解決としてはいかがなものかという気もしますが、マクドナルド自身は店舗をどんどん直営からフランチャイズに切り替えていますので、この一件が及ぼす影響は限定的になります。その辺も踏まえての判断なのでしょう。


About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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